告白
二年位前に本が売れ、今年映画になった「告白」。映画のCMを見て、なんだかずっと気になっていたので本を購入して読んでみました。
感想は、「凄い!!!」の一言。久々に衝撃的な本にめぐり合いました。お話を簡単に説明すると、娘を殺された女性教師、事件の関わった二人の少年、そして片方の少年の母によるたった四人の告白です。
個人的感想は下記の通りです。
☆登場人物四人が、それぞれの心情を告白するのですが、全ての心情が、私が今までに考えこともない内容ばかりでした。まぁ、私には子供がいないので母の気持ちが分からず、まだ女性なので少年の気持ちが分からないからなのかもしれませんが。
☆登場人物の心情が詳しく書かれているのは、宮部みゆきさんと似ているのですが、湊さんが描く心情は、人には絶対に見せることのない強いエゴというか、悪というか上手に説明できないけれど、凄い心情が描かれています。
☆人間の恐ろしい部分、そして現代社会の問題を描いているのは、天童荒太さんに似ているのですが、天童さん程おどろおどろしくなく、どこかで納得してしまうで部分があるのが不思議でした。
と、こんな感想を持ちました。
この本を読んで、人生観が変わるとか、生きるためのヒントをもらうとか、そういう感動ではなかったけれど、別の意味での読書に対する感動を得ました。
理由は、これだけ残酷な内容というか心情を書きながらサラッとしいて、しかも物語の進め方も無理がなく、ちゃんと最後には事件の全容が明らかになります。
しかし、ちゃんと読まないと所々にヒントが隠されているので、全部理解できなかったり。その上、全ての告白が本人から語られているので、もしかしたらこの告白にも嘘があったり、本人の願望というか思い込みがあるのかもしれないし。と読み終わった後も、一人であれこれと考えてしまう。。。
本当にこんな本に出会ったのは、久々でした。楽しかった!!




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